私の娘が、おたふく風邪になりました。
とても症状が重かったので、私の経験をまとめておきます。
「痛いよー。痛いよー。痛いよー。痛いよー。痛いよー。痛いよー。痛いよー。痛いよー。」と、私にかぼそい声で訴え続け、耳の下を小さな手で押さえて泣いています。
熱は40度近くあり、耳の下は固く腫れ、目はトロンと半開き状態で、顔の下は大きく下膨れています。
あごの下が痛いのか、下あごを少し前に出したような表情をしています。
子供を見ていると、本当にかわいそうで、こちらも涙がでてきます。
かわいそう。変わってやりたい。早く治ってほしい。
私も、昔「おたふく風邪」になった事があり、懐かしい思い出しかありません。
友達が外で遊んでいるのを、窓からずっと眺めていたという思い出だけで、これほど痛がって熱が出た記憶がありません。
私の娘は、旅行中の最終日に発病しました。
家に帰ると、すぐに緊急病院を探し、車で病院に連れて行きました。
「おたふく風邪」との診断を受けましたが、特効薬は特になく、自然治癒力で、自分で治すしかないそうです。
かなりの熱と、痛みを伴うので、解熱鎮痛剤を2日分もらいました。
私の娘は、2日分では足らず、処方された「アセトアミノフェン」と同じ成分の子供用のバッファリン「小児用バッファリン」を買って飲ませました。
オレンジ味で、舐めるだけなのですが、私の娘は、うまく唾液が出ず味も好きではないらしく、うまく飲めませんでした。
「おたふく風邪」は唾液腺を刺激すると痛みを伴うので、水で飲める粉末が良かったと思います。
また、脱水にならないように水分をこまめに取り、抱っこしたり添い寝したり、いつもそばにいてあげました。
一番こまるのは、保育園にいけないことです。
ちょうど、5月連休中だったのが幸いしましたが、連休明けは仕事があるので、おばあちゃんに急遽来てもらっています。
面倒ですが、腫れが完全に引き、医者のお墨付きをもらわないと保育園にいけません。
また、緊急病院では、18時以降の対応だったので、別途治療費を払いに行く必要があります。
合併症についても触れておきますね。
病院では、怖い合併症について聞かされました。
「無菌性髄膜炎」というものがあり、難聴が後遺症として残ることもあるようですが、安静にしていれば一応直るものだそうです。
首を自分で前にできなかったり、背中を丸くできなかったりすると、「無菌性髄膜炎」の疑いがあるそうです。
きちんと調べるには、背中から髄液をとり、ムンプスウイルスがいないか確認するそうです。
せっかくなので、「おたふく風邪」について調べてみました。
「おたふく風邪」は、正式名称を「流行性耳下腺炎」といいます。
ムンプスウイルスというウイルスによって起こる病気で、くしゃみなどの飛沫感染、及び接触感染により感染します。
潜伏期間は2週間程度です。
潜伏期間とは、感染してから発症するまでの期間をいいます。
潜伏期間が過ぎると、発熱すると同時に耳の下が腫れてきます。
発熱は、かなり高熱で40度近くにもなります。
耳の下の腫れは、片方の場合もありますが、両頬の下が膨らんだような状態になり、耳の下の耳下腺が固くなります。
耳下腺は、唾液を作るところで、物を食べたり、唾液が出たりすると痛みます。
何か食べると、唾液腺を刺激して激しい痛みを伴うので、物が食べれません。
唾液腺を刺激するオレンジジュースなどの酸味の強いものを避け、牛乳や「おかゆ」など味の薄いものが良いです。
感染しても症状が出ない場合もありますが、だいたい1週間程度、症状が続きます。
治療法は、ウイルスなので、ムンプスウイルスを退治する薬はなく、自然治癒力、つまり、自然に治るのを待つだけです。
熱や、痛みがひどいときは、腫れた部分を冷やしたり、解熱鎮痛剤を飲んだりしますが、根本的な治療にはなりません。
私の娘は、痛みや熱の症状がひどかったので、「アセトアミノフェン」などの処方薬や、小児用バッファリンで、熱と痛みを和らげました。
また、脱水症状を避けるため、「アクアライト」や「ポカリスエット」を飲ませ、安静にして水分補給を欠かさないようにしました。
予防法は、一度感染すると一生有効な免疫を得るので、一度かかってしまう事ですが、一応「MMRワクチン」というワクチンがあるようです。
現在は、ワクチン接種には賛否両論あるので、任意接種のようです。
「おたふく風邪」をあまりあまく見てはいけませんね。