インプラント手術を受けましたので、手術前処置から帰宅までを時間毎に実況します。
インプラント手術当日
とうとう、インプラント手術の日が来てしまいました。
最近テストも受けていませんし、こんなにドキドキすることはないでしょう。 もう、大人ですので、付き添いもなく1人でインプラント手術を受けにいきます。
心細く、不安を抱えながら1人トボトボ歩いて行きました。
13:30 到着
インプラントの手術は、通常の診察とは異なるインプラント手術専用の施設で行います。
当日、14時からの手術だったのですが、ちょっと早めに行きました。 すると、院長らしき人が、水色の白衣に、マスクに帽子という、いかにも手術をこれからやりますという出で立ちで、挨拶をしてくれました。私の担当医もしばらくして到着しました。
ここのインプラント手術専用施設には、私を含めて3人しかいません。 受付台はありますが、受付嬢はいないのです。3人だけです。
中はこじんまりとしており、手術前処置室と手術室の2つの部屋がありました。
ドキドキ感も増してきました。
14:00 手術前処置
とうとう手術開始です。
まず初めに、手術前処置室にて、消毒を兼ね、歯ブラシで歯磨きをしてもらいました。
その後、いつもの表面麻酔をし、麻酔注射で何度も何度も何度も注射をブスブス刺されます。 歯の内側も、奥の方まで深く刺すので、チクンとのけぞるような痛みを何度か味わいます。
結局のところ、インプラントの手術で一番痛かったのは、この麻酔注射でした。
全身麻酔をして、寝ている間に終わっているという方法もあるようですが、私は局所麻酔を選択しました。
麻酔が効くまで、先生にインプラント手術の説明を受けます。
インプラントにするのは、1本だけなので、歯を抜いたときより楽なはずです。となぐさめられました。
まず、肉を切って開いて、骨に穴を開けて、インプラントをいれて、肉を閉じて2針縫うとのことです。 ほう。そうですか。人ごとのように聞いていましたが、なんとグロテスクな。
どうやって肉を切るのか気になったので先生に聞いてみたところ、H型に切るそうです。 両側の歯にそうように切れ目を入れ、その切れ目の真ん中どうしを結ぶように切ります。 つまり、観音開きをして骨を露出するんです。
恐ろし。。。
14:15 手術室で準備
え、もう。 麻酔効いてるの?と思う間もなく、手術室に移動しました。
右腕に血圧計、左指に心拍計を装着。ドキドキしているのがバレバレです。 なぜ、血圧計や心拍計を付けるのか聞いたら、何かあった時に、すぐ対処できるようにとのことでした。
次に、目に少し厚めのタオルを当て、頭の後ろにタオルを回して固定します。 通常より光量の大きいライトを使用するからとのことです。
実際、タオルの下からでも結構強烈な明かりを感じました。
そのあと、よく手術の時にかける術野の部分だけ穴が開いたシートをかぶせられました。 口に触れた感触でわかりました。
私のドキドキは絶好調です。
14:30 手術開始
インプラントの手術は、2人で行うようです。 実際に行うのは、院長ではなく主治医です。
私の通っている歯科では、全ての先生がインプラント手術を実施できるんです。
まず、肉を切るのですが、結構奥までメスを入れている感じで、グッグっと力をいれて切っています。 麻酔が効いているので、まったく痛くないのですが、かなり大きな力で押されます。 そんなに肉は硬いのか? そんなに奥まで切るのか?
そのあと、ドリルのようなもので、インプラントを刺す穴を開けます。 院長や主治医は、今やっていることを、逐一教えてくれるので、見えなくても何をやっているかわかるんです。
「今肉を切って骨が見えました」、「ドリルで穴を開けてゆきます」 そして、院長は、「すこぶる順調です」「いいですよ」「予定通り進んでいます」と安心させるような言葉をずーと言い続けてくれます。
私のドキドキ感も、手術が始まると落ち着いてきました。
10mmの穴のあけるそうですが、主治医は穴の深さが見えないらしいのです。 グググと電動の穴あけドリルで骨を削っている感じが伝わってきます。潤滑水のようなものも一緒に感じます。
院長が、「8mm」「、、、」、「9mm」、「、、、」、「10mm」というように数字を言ってドリルで穴をあけている主治医に教えています。 おそらく、真っ直ぐに穴をあけるため、上からみているだと思います。
穴を広げるため、10mmまでの穴をいくつも開けているようです。 かなり、グググっとくるので、何度か休み休みやってくれました。
次に、「ネジ穴を切ります」「ここは動かないでください」と言われました。 そして、ついにインプラントがねじ込まれました。
あとで聞いたのですが、30ニュートンの力で埋め込めらているとのことでした。 30ニュートンと言われても、ピントきませんが、しっかりやってくれたんだと思います。
埋め込まれたインプラントは、純チタン製のため、 MRIなどの磁気共鳴の影響も全くなく、骨と結合して融合する金属だそうです。
世界で1位,2位を争う、一番使われている最新のものを入れてくれました。
インプラントを入れた後は、フタを取り替え、H型に切った肉を縫い合わせます。 初め2針ということだったのですが、実際は3針でした。
2針目を縫って肉を引っ張ったところ、骨が露出してしまったので、3針目も縫ったとのことでした。 おー、怖い。
院長いわく、治りが早くすむように最善を尽くして行なったとのこと。
その後、なにか処置をするのかなと思っていたら、あっけなく終了です。 痛みも何もありませんでした。
15:20 手術後処置
止血のため、濡れたガーゼを噛みながら、手術前処置室へ移動しました。 手術室にいたのは、1時間ぐらいですが、実際に手術を行なったのは、20分ぐらいだったと思います。 短く感じたのかもしれませんが。
今日は、熱いものと塩分の高いものは控えるようにいわれました。 また、お風呂はシャワー程度ならOK。これは血行がよくなって出血するのを防ぐためです。
痛み止め、化膿止の抗生物質の薬をもらい、感染予防のうがい薬ももらいました。 一応、冷えピタなどで幹部を冷やしておくといいとのことでした。もし冷えピタがなければ濡れタオルでもいいそうです。
痛み止めは、ジクロフェナクという解熱鎮痛消炎剤です。 化膿止の抗生物質は、3日分で、ロキソプロフェンNa、セファクロルというものでした。
色々、説明を受けましたが、特に恐れることはないとのことです。 実際のところ、本当に抜歯のときより全然楽でした。
インプラント手術をしてくれた主治医も、インプラントしたその日に、焼き鳥食べてビール飲んでいたといっていました。 なんとその主治医は、8本だったか、12本だったか、インプラントが入っているとのことです。
しかも、信じられないのですが、そのうち1本は自分で入れたと言っていました。 鏡を見ながら、自分でドリルを使って穴を開けたのでしょうか。恐ろし。。。
今後ですが、次の日に経過観察し、一週間後に抜糸する予定とのことです。 一応、溶ける糸なのですが、糸がチクチク痛いし、取ったほうが治りが早く良いとのことで抜糸するそうです。 以前。1ケ月以上糸を付けたままの人がいたそうですが、糸はまだ溶けていなかったとのことです。
何かあったらすぐ電話するようにということで、主治医の携帯電話番号を教えてもらいました。 いままで、3人ぐらいから電話があったとのことだそうです。 ただ、かけてきた人は、なんかしら体に疾患があった人なので、心配しないでくださいとのこと。
15:40 帰宅
帰宅しました。
特に腫れも無く、麻酔が切れてもそんなに痛みもありませんでした。 一応、焼き鳥やビールは控え、安静にしておきました。
あっという間でしたね。