車の一括査定から、売却、保険解約まで各種手続きを体験しました。
車の一括査定では、車オークションとの比較に始まり、十数社からの査定してもらいました。 査定時には、自動車税分の還付等、何が査定額に含まれているか、確認したほうがよい項目もまとめました。
査定が終わり、いざ売却にあたり、どんな手続や書類が必要で何をしなければならないかも経験談を交えてまとめています。
実際、車の査定申込みから車を売却し、売却金をいただくまでにかかった日数は5日でした。その後自動車保険の等級の維持の中断証明書等の手続きやディーラーとの手続きが少し続きました。
車買取に出した車の状態から順を追って体験や知見を説明します。
車を売却してみての全体的な感想
- あっという間だった
- こんな簡単でいいの?
- 営業さんとのやりとりがとっても疲れた
- 最初の提示価格が基準となって売却価格が決まってしまう
- 家の駐車場が空いていて寂しい
私の車の状態
- ホンダのフィットGD3
- 2004年新車購入
- ピンクオレンジメタリック色
- VTEC L15A型エンジン
- LEDブレーキランプ、テールランプ、ドアミラーウインカー
- 7速自動変速モード パドルシフト式
- Hondaスマートカードキーシステム(イモビライザー機能付)
- Honda HDDインターナビシステム
- ETC車載器外付け
- 事故歴、水没歴無し
- ほんの少し、ルーフに雪が落ちてきたときの凹みあり
- バックミラー部に塗装はがれあり
- 後部、ちょいぶつけによる縦筋あり
- 走行距離7800Km
- 車検残り1ケ月
- 6ケ月毎にディーラーに点検
- 数年前に全タイヤ交換
- バッテリー数回交換
全然乗らないし、乗るたんびにバッテリーが上がっているんで、妻と相談の上、一度手放そうということになり、車の売却を決めました。後で知ったのですがとても良いタイミングだったようです。
13年経過した古い車は自動車税が15%割増、重量税が10%割増になるとのことで、来年は値上がりになるところでした。
親戚や友だちやディーラーに相談すると、トントン(0円)がいいところという情報を得ていましたが、結果、売却価格は125000円でした。ディーラーにも「いい値段で売却できましたね」と言われました。
車買取査定を依頼
4つの買取方法
- 街の中古車販売店に持っていく
- ネットで、オークションにかける
- ネットで、一括買取査定を申し込む
- ディーラーに持っていく
車を個人が車を買い取ってもらう方法は大きく4つあります。買い替え前提であればディーラーが一番安心でいいと思いますが、私は買い替えではなく車を手放しますので、ディーラーでは廃車処理になるので逆にマイナスになる可能性が高いです。
ほとんど車に乗らない私にとって、街の中古車販売店に持っていく選択肢はありませんでした。自宅にいながら楽に売りたいのです。
選択肢としては2つに絞られ、オークションか一括査定かを検討しました。 ネットにて検索し、色々なサイトを読んでみると、私の中では一括査定のほうが良いと結論がでました。
オークションにしなかった理由
- 高く売れることもありますが、売れずにずっと時間がたってしまうリスクがある
- 仲介業者を利用することになる
- 出品代や手数料など、結局5万円ぐらいは引かれてしまう
- 相当高く売らなくてはいけない
- 素人なので様々な処理方法について聞いたりできない
営業の方に、実際にフィットのオークション額を見せてもらうと、数万円から17万ぐらいの価格が出ており、78000円が相場らしいことがわかりました。
ただ、私のフィットは、走行距離こそ少ないですが、2004年物であり、色は人気のないピンクオレンジメタリックと、査定額がリストでのっている辞典のようなものも見せていただきましたが、その本では価格が載っていませんでした。つまり0円でした。
ネットで一括買取査定を申し込む
- CarNext
- カーセンサー
- 楽天オート
- ズバッと
- Goo
- Gulliver
上記6個の一括買取査定に申し込みました。Gooだけは近くの買取業者のリストが送られてくるのでそのなかから自分で申し込む形でした。
金曜日の夜に申込んだので、土曜日の朝から電話が鳴り出しました。 一括申し込み時の備考欄に「できるだけメールで」と書いたので、メールで連絡をくれるところもありました。しかし迷惑メールフォルダーに入ってしまう業者もあるので確認が必要です。
電話がじゃんじゃんかかってくるのは土曜日の1日だけでした。 しかし「ズバッと」は、一週間後にメールや電話がかかってきてアンケートを求められるので面倒でした。
結局、一括査定から依頼する業者は決まっており、重複しているので、一括買取査定に申し込むのは、どれか一社で良いと思います。ちなみに私が売却したKEIYUという会社は、カーセンサーにのみ登録しているとのことでした。
電話がかかってきた順番に大体1時間おきに自宅に査定に来ていただくようにし、バッティングしないようにうまく調整しました。
車査定実施
車買取営業の質問
- いくらで売りたいですか?
- いつ手放せますか?
- グレードは?
ほとんどの営業さんは、やたら希望買取価格を聞いてきます。私は初めてのことなので「わかりません」というと、初回は0円の査定でした。査定価格リストが載った本で、フィットの価格を見せられて納得させられました。
営業さんと別れた後すぐに、電話が来て「いま契約しなければ買取はないです。どこも同じですよ。」と畳みかけられましたので、お断りしました。
こちらの営業さんは「もし10万円なら私が買いますよ」と言っていたので、次の営業さんに伝えると、査定額は10万円になりました。
つまり、こちらの提示価格で折り合いを出しているようです。もし、希望買取価格がはっきりしている場合は、よりよい契約条件で押すとよいです。
「なぜ、価格を営業さんから言ってもらえないのか?」と聞いてみると「値段を言わないのは、踏み台になるおそれがあるから」だそうです。 それと、これは推測ですが「そちらで提示した値段にしたんだから今契約してもらいますよ」と説得するためにあるのではと思います。
査定をしていただいた会社は、KEIYU以外、上司と掛け合って値段を出すようで、その場で決断しないと値段を出し渋ります。つまり「今決めればこの値段だけど、あとで言われてもこの値段になりません」と脅されます。
営業さんは百戦錬磨ですので、気の弱い方でしたらそこで決めてしまうでしょう。
営業さんが強ければ先取り勝ちで落ち、こちら側が耐えれば、最後の営業さんが優先権を持つ感じですね。
KEIYUだけは、営業の方が値決めの権限を持っており、どこよりも高い値段をズバッとだしてくれ、後日に返事も待ってもくれます。それだけ自身があるということです。
私の場合は、車買取業者の営業さんがバッティングすることはありませんでしたが、KEIYUとバッティングする場合は、他の営業は勝ち目がないので帰ってしまうそうです。
次回、またこのような機会があったり、誰かが車を売りたいといった場合、KEIYUを紹介したいと思います。
ガリバーは出張査定はせず、電話で詳細を確認する査定でした。結局何回か電話がかかってきましたが、他の業者の査定中のため価格は聞き出せませんでした。その時、査定中の営業さんにガリバーについて聞いてみると「ギリギリの天井値段をつけるが、後で減額される」と言っていました。
実際ガリバーは、11000円でした。しかも自動車税は自分で全額払うかたちとなるとのことで、自動車税は34500円なので、結果マイナス2万円ぐらいになりますね。
ちなみに、ホンダのディーラーに出した場合も確認しました。7000円の持ち出しになるとのことだったので、ディーラーのほうが良い結果です。
ちなみに、後で減額される場合は、どんなときかも聞いてみました。 申告した以外に、重大な申告漏れが見つかったときだけだそうです。小さなキズ等は申告漏れしていても問題無いようです。
あとで減額される場合
- 水没があったとき
- 事故があったとき
- メーターの巻き戻しがあったとき
車の査定をしてもらった時に、下記の点も確認したほうが良いです。 私は、査定前にディーラーやネットであらかじめ確認しておきました。
売却価格で確認する点
- 最終的に受け取れる金額がいくらか
- 諸費用とか陸送代がかからないか
- 今年の自動車税が返金されるか
- リサイクル券の料金は込みなのか
ガリバーやカーチスは、自動車税は返ってこないようです。リサイクル券の料金は何処の会社でもほぼ返金されないようです。
ちゃんと確認しないとうまく話を持っていかれてウヤムヤにされてしまうのでしっかり確認し、契約書にもその旨を書いてもらうのが良いです。私も後でこじれないように備考欄に書いていただきました。KEIYUの営業さんが率先して書いてくれました。
事故にあっていなくても、事故車になる場合があります。
ドアやバンパーなどの修理はいくら修理しても事故車になりませんが、ルーフ(屋根)は取り替えたら事故車として登録されるようです。
私の車も、交換はしていませんが、大雪の時に雪が家の屋根から落ちて、車の天井が凹んでしまいました。ルーフは結構減額対象になるようです。
各社の査定額結果
- ネクステージ:0円
- 井上オート:最高10万(電話対応)
- 神奈川買取中古車査定センター:10万ぐらい
- KEIYU:12万5千
- カーチス:10万、自動車税はもどらない
- ビックモーター:買取不可(電話対応)
- ゼスト:10万は出せないとのことでキャンセル(電話対応)
- ガリバー:1万1千、自動車税はもどらない(電話対応)
- クイック:神奈川買取中古車査定センターと同じとのことでキャンセル
- GFCサービス:迷惑メールに入っていて気づかず
- 横浜ユーポス:迷惑メールに入っていて気づかず
- PRO Works:5万前後、廃車の場合でも最低金額として1万円は保証(電話対応)
- ホンダのディーラー:-7000円
最終的には、KEIYUで、12万5千円で売却いたしました。自動車税も抹消処理していただくので、10ヶ月分もどります。契約2日後には12万5千円が指定の銀行口座に振り込まれていました。
初回の査定額は、12万円でしたが、少し色をつけてくださいとおねだりした所、5000円あげてくれました。
今回の売却で、結構疲れましたが、営業さんもほんとに大変だなと思いました。
いろいろ営業さんにお話を聞かせていただきました。
あまりにも強烈なストレスのため、始めは毎日吐いたりしていたようです。
精神的にも厳しく、ある会社では、入社3ヶ月目で半分、1年目で1/10になってしまうらしいです。
お客さんの中には、玄関ドアの隙間から手だけだして、キーを渡して「査定が終わったら名刺の裏に値段書いてポストに入れとけ」と言われたことがあったそうです。
「あー、胃がいたくなる、、、」大変ですね。
車売却契約
必要な書類とハンコ
- 車検証と住所が異なる場合は、住民票
- 印鑑証書明2通
- 実印
- 三文判
引っ越しをしても、車検証と現住所が同じであれば、住民票はいりません。印鑑証明書2通のみです。
実は、印鑑証明書は、土日でも受け取れます。各駅に行政サービスコーナーがあり、そこで発行できるのです。お近くの駅で行政サービスコーナーがあるかWEBで検索してみるといいと思います。
印鑑証明は、1通300円の印紙代がかかるので、600円が必要です。
解約書等には、実印を何度か押すので、実印が必要です。
ディーラーへの書類などは特にありません。
ただし、私は、車検や定期点検代を前払いして少し安くする「まかせチャオ」というサービスに加入していましたので、ディーラーにお願いして解約し、残金を返金していただきました。解約金は残金の10%でした。
保険解約と等級保持
最後に、任意保険の解約とノンフリート等級の維持の処理です。
おとなの自動車保険やソニー損保やチューリッヒ自動車保険など、任意自動車保険に加入していると思います。車を売却後には、任意自動車保険を解約すると残りの月分が戻ってきます。
満期まで待つことで等級は上がりますが、その恩恵は1%程度なので、途中解約して返金してもらったほうが、たとえ残り1ヶ月だとしてもお得だと思います。
また、中断証明書を無料で発行してもらうことができ、現在の等級を10年間維持できます。 次回また自動車保険に入るときは割引が受けられます。
もし中断証明書がなかった場合、13ヶ月過ぎると6S等級になってしまいます。 ちなみに今18等級の場合は、初回6S等級にくらべ、50%以上割引されます。
中断証明書は、保険会社に請求しますが、公的資料がなくても、車の売却先の会社名とその住所を記載するだけでOKです。
カーシェアと家駐車場貸出
車がなくなったので、レンタカーやカーシェアサービスもちょっと考えようと思ってます。 また、家の駐車場が空いたので、アキッパや軒先パーキングなどの小遣い稼ぎも良さそうです。
車査定、車売却は数日間のあっという間の出来事でした。 とても疲れましたが勉強になりました。
最後にフィットが去っていく時は、寂しくなりました。
「今までありがとう!お疲れ様!」